元気スイッチ

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院長日記

2011.03.26

インフルエンザB

インフルエンザのB型が大流行しています。

1月のA型の流行期は、「ワクチン接種なし」「昨シーズンの新型の罹患歴なし」がひとつのキーワードで、ワクチンの効果もしっかりある時期ですから、ワクチンがある程度、流行の歯止めをしてくれている実感があったのですが、今回、この時期のB型の流行はワクチンの効果も切れてきているのか、ワクチンを接種しているかしていないかは関係ない印象で、総崩れの様相を呈しています。

タミフル®は効果があまりないようで、熱が下がらないことが多く、最近はもともとBには効果がよいとされているリレンザ®を主に処方しています。

簡易検査キットで、すっきり出ない人も多く、数時間後に見てみると陽性となっている人も多く(Aよりも)、後でお家に電話して「陽性になってましたけど薬どうします?」なんて聞くこともしばしばです。

うちの子供も3人ともBにかかってしまいました。長男は最初、イナビル®という新しい吸入薬を使ったのですが、熱が全然下がらず、タミフル®に変更したのですが、それでも5日ぐらい熱が続きました。長女はリレンザ®を使ってみましたが、やっぱり5日ぐらい熱が続きました。職員の子供たちもほぼ全滅(不思議と私と職員はなりませんでした)。

これで思ったのですが、イナビル®は1回吸えば終了でいいようなんですが(大人は1回4吸入)、効けばいいけど、効かないと不安になるなと。吸入薬ですし、子供ですから、「きちんと吸えたのか?」という疑問がついて回ります。そういう意味ではタミフル®は飲めばいいので安心だなと。また、リレンザ®は今まで面倒だし、吸入がうまくできるかわからないし、と思っていましたが、1回2吸入、1日2回、5日間、それだけやっていればある程度の年齢であればできるようにもなるだろうなと。そういう意味ではBにはリレンザ®の方がいいかな?と。小児科の先生が、「イナビルは効果が良好で翌日から熱がなくなっちゃうと、薬がない状態で何日も休ませるのは大変なんだよ。そういう意味では毎日薬があった方が休むモチベーションになる」と言っておられましたが、これもなるほどと思いました。

ともあれ、来年は自分たちと、うちの子供や職員の子供さんを中心に2回接種してみようかなと思っています。

今日から春休みですから早く終息すればと思うと同時に、被災地の方で流行しないことを心よりお祈りするばかりです。