元気スイッチ

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院長日記

2020.12.15

高山義浩先生のFaceBook記事と、GoTo停止が発表されたけど…

ようやくGoTo停止が発表されました。
が、
「年末年始にかけてこれ以上の感染拡大を食い止め、医療機関の負担を軽減し、皆さんが落ち着いた年明けを迎えることができるよう最大限の対策を講じる」
と言いながら、
全国一斉の停止は28日からという・・・
崖に向かって車を走らせ、いよいよの崖っぷちでブレーキをかけるようなものです。
落ちないようにするには、スピードとブレーキをかけてから進む距離を考えて、ブレーキのタイミングを考えなければなりませんが、「年末年始にかけてこれ以上の感染拡大を食い止め(中略)・・・落ち着いた年明けを迎えることができるよう(後略)」というなら、今、急ブレーキをかけないと間に合わない状況なのではないでしょうか?(車はすぐに止まれない・・・コロナもすぐに止まらない・・・)
「医療機関の負担を軽減し」と言うなら、このままではあいも変わらず、いや、それ以上の状況で医療機関は年末年始に突入するかもしれませんし、たとえ、緩んだとしても、そこまでに入院等された患者さんの対処に追われる年末年始になるわけです。
新規発生(外来患者)が減り、入院患者も退院されて少なくなって・・・そんな状況になって初めて、必死で頑張ってきた医療機関の仲間たちの「落ち着いた年明け」となるのではないでしょうか?
感覚がズレてるってのが結構困るわけで、これではドリフの「ダメだこりゃ」ですね。

さて、また愚痴で終わってはいけません。
高山義浩先生(沖縄県立中部病院)のFaceBook記事と、それをシェアした佐々木淳先生(悠翔会)のコメントです。
ーーーー(以下本文)ーーーー
■佐々木淳先生のコメント■
手術ができなくなる。
分娩ができなくなる。
そして重症者の受け入れもできなくなる。
そんな旭川のニュースをみて、対岸の火事だと思っている人、まだいるかもしれません。
https://news.tv-asahi.co.jp/news…/articles/000201125.html
ウイルスは無症状の人によって医療介護現場に持ち込まれ、症状が出る前に広がり、一人目が発症した時点で、すでに集団感染になっています。
もちろん努力によって集団感染になる前に抑え込むことができる可能性もあります。しかし、持ち込みが増えれば、リスクは累積していきます。
本人が感染しない努力をしても、同居者が家庭内に感染を持ち込めばアウト。一人ひとりが感染のリスクの低い生活を避けなければ、専門職の感染を防げず、医療介護クラスターも防げません。
入院ベッドがあっても、医療専門職がいないと治療はできません。日本は人口あたりのベッド数は多いけど、医師数・看護師数は多くはありません。
年末、一人ひとりの行動によって、地域の運命が変わるかもしれません。

■高山義浩先生の本文と図■
規律権力的な「感染対策」へと繋がる発言は避けたいのですが、もう十分にそこへ踏み込んでいると自覚しています。あるいは、「社会は護られなければならない」という前提も受け入れがたく、「どのような社会が護られるべきか」との問いを立てたくなりますが、もはや議論する余裕は失われつつあります。
そうした自らの葛藤に蓋をして、あえて感染リスクの考え方を(感染症医としての直観で)リスト化するなら、添付のようになります。専門家によって異論はあるかもしれませんが、大きく外れた意見はないと思います。
まず、他人の家にあがりこむことは、互いにとって大きなリスクとなります。たまに見かけるテレビショーでは、家庭内での感染対策を解説してたりしますが、「そんなもんで予防できるなら、病院でこんなに苦労しないよな」と呟いています。
リアルに感染者が玄関先にいるのなら、感染するリスクを許容するか、帰っていただくかしかありません。個室隔離するならまだしも、食卓を囲んだり、風呂を共用しながら、マスクや手指衛生で防げると信じるべきではありません。リスクが軽減される可能性はありますが、それはリスクを許容することと同義なのです。
宴席の場において、感染者が目の前に座っていたとします。酒を酌み交わしながら、それでも感染しないで済む方法を私は知りません。アルコールは私たちを饒舌にし、大声を出させ、そして密接にします。そこで感染するかどうかは、ほぼ「偶然」に支配されます。感染を回避する確実な方法とは、宴会への誘いを断ることだけです。
カラオケで歌えば、大量の飛沫やエアロゾルが発生します。ただし、マスクを着けたり、換気を徹底することで、多少は感染予防できる可能性はあります。デイサービスでは、とりわけカラオケが人気なのは分かってます。ただ、歌う人をアクリル板で覆ったとしても、結局、皆で合唱すれば意味がありません(そうなりますよね)。
レストランでの食事については、それが短時間であり、会話も少なければ、リスクは低くなるかもしれません。アルコールを伴う宴会ほどのリスクはないでしょうが、あくまで確率の問題です。少なくとも、マスク会食のような「努力」で何とかなるものではありません。できると言うなら、当院のコロナ病棟に来てください。

一方、コンタクトがなく、野外で楽しめるスポーツであれば、会食と比すれば感染リスクは低くなっていきます。ゴルフ自体での感染リスクは低いと思われますが、キャディさんが感染していたら、クラブのやり取りで感染する可能性はあります。ラウンド後に会食をすれば、元も子もありません。
ショッピングモール、図書館、水族館、映画館・・・、公共の屋内であっても一定の換気がなされていて、皆がマスクを着けていれば、それほど感染リスクを心配する必要はありません。ただし、公共物に触れたあとは、手指衛生を心掛けてください。
最後に、家族とのイベントは・・・ もはや暮らしという「一蓮托生」の関係にあるので、一緒にホテルに泊まろうが、レストランで食べようが、追加的な感染リスクを考える必要はありません。彼氏や彼女といった、とくに親しい友人関係においても同様です。ただし、公共の場におけるマスク着用や手指衛生は前提です。
まあ、親しかろうが、親しくなかろうが、かけがえのない、あるいは今しかないイベントもあるでしょう。それを線上にプロットすることはできません。そして、誰かの人生を犠牲にしてまでも、護られるべき社会に私たちは暮らしているのか・・・ という問いは、やはり残されています。