元気スイッチ

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院長日記

2020.12.29

今年一年お世話になりました。

本当に、本当に、大変な一年でしたが、皆様のお陰でなんとか年末年始を迎えることができそうです。
本当にお世話になりました。

今年の最初は、北海道で迎えました(今思えば夢のよう)。
1月の最初に薬剤師会主催の市民講座で講演させて頂きましたが、新型コロナが徐々に来そうな雰囲気になってきて、ギリギリ開催できました。翌々週ぐらいから、どんどん集会が中止になっていきました。
徳山医師会の地域医療担当理事として、6月からは副会長として、周南市環境保健所、周南市地域医療課、山口県コロナ対策室、周南市ならびに周南圏域の医療機関の方々と連携をとりながら対策を勧めてきましたが、「リーダーが誰なのか?」わからず、各所の立ち位置がわからず大変でした。
まだまだ市民の方々には仕組み、対応が見えにくかったり、もどかしかったりするかもしれません。これについては素直に申し訳なく思います。
ただ、現場では皆、必死で対応しています。そして、ようやくではありますが、力を合わせて…という雰囲気が出てきた印象を持ちます。
そういう中、最近、思うことがあります。
それはリーダーの発する言葉やリーダーシップということです。
先日のニュースで、各国のリーダーの発言が、国民の心を動かし、その国の感染動向を変えたというのがありました。
このコロナ禍を何度も戦争(戦国も含め)に例えて考えることがありますが、大きな戦の勝利には、おそらく兵士達の心を揺さぶる、鼓舞するリーダー達の発する言葉があったのだろうと思います。
今、感染拡大が止まらないまま年末年始を迎えようとしています。
国や分科会が行動自粛を何度も求めていますが、人々は動き回っています。
きちんと行動自粛する人と、お構いなしに結果オーライと動き回る人と分かれている気がします。
国が「止まれ!」と緊急事態宣言を出すか、リーダーが国民や市民の心に響く言葉を発しないとどうしようもないところに来ている気がします。

話は大きく変わりますが、我が息子は高校3年で、今、受験勉強の真っ最中です。
2-3月から流行が本格化したため、修学旅行はなくなり、部活は一度も公式戦なく、ほぼ活動なく引退。文化祭、体育祭も縮小され、ほぼ関係なく終わり、集大成となる大きな思い出なく、否応なく受験勉強となりました。
息子だけでなく、多くの小中高校生、大学生が大変な年だったと思います。
医学部テニス部のキャプテンが「一度も公式戦なく幹部を終えました(涙)」、一年生は「入学してからずっとオンラインです」と言ってました。
本当に先の大戦下と一緒です。
どうか、子どもたちの心に落とす影が小さいことを祈りますし、この大変な経験が将来ぜひプラスに転じることを祈るばかりです。

個人的にも超大変な一年でしたが、一方で医者、いえ、一人の人間として、この大変な一年を経験できたことは生きていてよかったと感じています。
この世界を見ずして先に逝った友もいます。
こうして元気に生かされている今、医師としては大変微力ですが、地域に少しでも役立てるよう頑張りたいと思っています。
幸い当院のチーム(ひまわり薬局含め)は、皆心強く、力を貸してくれます。
医師会の仲間もいます。多職種連携の取り組みの中で培った医療・介護の専門職種の仲間もいます。
この調子だと、来年はどこかで私も、クリニックも倒れるときが来るかもしれません。
どんなことがあっても、明日を信じ、前を向いて進んでいきたいと思っています。
ちょっとシリアス過ぎましたが、スタッフ一同、来年も頑張りますのでどうぞ宜しくお願い致します。
今年一年、皆様、本当にお世話になりました。
コロナが流行し、市中感染状況となっています。初詣を計画されている方もおられるかもしれません。こんなときだからと、神頼みや神様にお礼を言いたくなるのはわかりますが、全国から帰省している状況です。どうぞ皆様気をつけてお過ごし下さい。