元気スイッチ

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院長日記

2021.06.27

新型コロナワクチン接種をご検討下さい!

新型コロナワクチンの接種、65歳以上の高齢者の接種は、バタバタの中スタートしたし、予約方法の問題や、電話がなかなな通じないなど(当院も予約枠がすぐなくなる!とよくお叱りを受けます…)、産みの苦しみというか、狭いトンネルを通過している間がありました。
高齢者接種がようやくひと段落し、60歳から65歳になると、電話やウェブ予約に長けてくるし、対象者が減ってもいるからか、皆さん比較的スムースに予約されているみたいです。
高齢者のように「70回かけたけど(どうやってカウントしているのかは不明)、全くつながらん!」「あまりにつながらんから市役所に申し込みに行った!」という人は、さすがにいない(高齢者では、こういうひと結構多かったです)。
また、大企業の職域接種も始まったり、夏休みには中高校生も始まり、終わるので、一気に加速しそうです。
できるだけ多くの方が接種して、新型コロナに強い周南市になり、第5波が来ても、医療崩壊レベルにならないようになればと思っています。
ただ、周南市のある中学に事前アンケートをしたら、50%が接種希望、30%は希望しない、20%がわからないと回答。
また、ネット上でも、ワクチン接種を否定的に捉え、不安をあおるような記事が多いのも事実です。
お恥ずかしながら、そこに科学的なデータ、エビデンスを根拠に反論する知識を持ち合わせていませんが、悠翔会佐々木淳先生が、先日、FaceBookに投稿された記事は、考えた方として、とても同意できるなと思いました。
また、コロナのコメント等でも大変有名な国立国際医療研究センターの忽那賢志先生(山口大学出身!)がワクチンを推奨されている、ポスターや、ワクチンに関する情報サイトなどご紹介致します。
佐々木先生がおっしゃっているように、ワクチンが100%安全とは言えないのは事実ですが、現時点で有効と考えられるコロナと戦う武器を、できるだけ多くの人が持たないことには戦えるはずがありません。
敵であるコロナは、どんどんと形を変え、強くなっています。
少しでも早く、多くの人が持たなければ、ようやく武器は持ったが旧式で太刀打ちできない…では話になりません。
私も、医師会もワクチン接種に全力を尽くしていきたいと思っています!
まずは、佐々木先生の記事(6月25日発信)より(以下、本文です(一部、省略)。
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Twitter上で、ある国会議員と医療専門家たちの間で、ワクチンの安全性に関する議論?が行われています。(中略)
確かにワクチンは100%安全ではないかもしれません。しかし、ワクチンを打たないことも100%安全ではありません。ゼロリスクという選択肢はないという前提を共有した上で、みんなが合意できるリスクの選択を考え、提案するのが政治家の仕事だと思います。そのためには、まずは個々のリスクの大きさを正しく定量できることが求められるはずです。
しかし一般に政治の世界では(あるいは経営判断や、マスコミの報道、私たちの日常生活においてもそうかもしれませんが)実際にはこれとは逆のことが行われています。
まずは信じる政策・方向性があり、その選択を合理化するために、都合のよい情報を集めてくる、あるいは事実を都合よく解釈する、そしてそれを、合理的理由があるからその判断をしたかのように見せるのです。
より信頼度の高い科学的なエビデンスを無視し、その領域の専門家たちの意見を無視し、信じるところを押し通す。こんな政策決定があっていいのでしょうか。
悪意はない、科学的情報の適切な読み方がわからないだけだ、というのであれば、専門家の指摘に耳を傾けるべきでしょう。特に医学・統計学・公衆衛生学は、医師であっても研究の意味するところ、その限界などを正しく理解するのは簡単ではありません。特にさまざまな領域の判断を任される政治家には、そんな専門性に対する謙虚さが求められるのではないでしょうか。
SNSでは、ワクチン接種の推進を異常事態、まるで新興宗教と指摘されていますが、ワクチンの安全性やワクチン接種に伴う有害事象の医学的評価を無視し、支持者を反ワクチンに煽動するかのような発信こそ、新興宗教ではないでしょうか。
ワクチンの長期的なリスクについては慎重にフォローしていく必要があるのはもちろんですが、世界で20億回、日本でも3000万回を超える接種経験からは、ワクチンを接種することが、ワクチンを接種せずに新型コロナに感染し、重症化・死亡するリスクよりも圧倒的に小さいと言えるはずです。
ロックダウンは無意味、ワクチンが危険、そこに経済活動の再開せよ、という主張は、それこそ免疫弱者は勝手に死ね(それが嫌なら家から出るな)という優性思想そのもの。
病院のコロナベッドを増やせばよいとも主張されていますが、野戦病院を増やす前に戦争をやめよう、というのが常識的判断でしょう。
この世界戦争を収束させうる強力な武器が、いま私たちの手元にはあります。
1万回に1回くらいアナフィラキシーという暴発をすることがあるようです。血栓症や心筋炎・心膜炎を引き起こすリスクもゼロではありません。しかし、適切な医療的対処で命は守れますし、そのための体制をもって接種を行っています。
彼が何を信じ、何のために反ワクチンを主張しているのか、僕にはわかりません。いろんな考え方があっていいとは思います。
だけど、僕は、目の前の人の命と生活を守るため、今日も明日も、供給が続く限りワクチンを打ち続けます。
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https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/

新型コロナワクチンの接種状況(政府CIOポータル) 
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