元気スイッチ

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院長日記

2021.08.17

ワクチンの副反応心配するのなら・・・

外来で「(新型コロナの)ワクチン打ちましたか?」と聞くと、「考え中」とか、「あんな未完成なもの打ちません」「あんなもん体には入れん」とか、結構消極的、否定的な人います。
もちろん、何かしらのアレルギー歴があって躊躇っている人もおられ、それはそれで気持ちはわかりますが・・・
『週間文春』の7月15日号の『ツチヤの口車』(土屋賢二著)の「ワクチンよりこわい」がめちゃくちゃ面白く、これを読んだらつまらないことで躊躇っているのがバカらしくなるのではないか?と思いました。
土屋さんは老人ホームに入っておられるようで、
「ワクチン接種をためらう人は、この老人ホームには一人もいない。逆に、接種数日後、接種したのを忘れてもう一度受けようとする人もいるほどだ」
「若者の一部には、新型コロワよりもワクチンを怖がり、「何年か先、思わぬ副作用が出るかもしれない」と恐れる人がいるが、老人ホームでは、何年も先の副反応を心配する人は皆無だ。いつ認知症や寝たきりになるかという心配に比べたら、副反応はミサイルの前の水鉄砲に等しい。」
「ワクチンのような未知なものを体内に入れるのを怖がる人もいるが、わたしは妻が何を入れているか分からない料理を毎日体内に入れているし、だれだって牛、タコ、納豆など、自分とは異質な物を平気で体内に入れているではないか。」
「「メッセンジャーRNA」という新タイプのワクチンが遺伝子を書き換えるのではないかと恐れる人もいるが、ふだん親からもらった遺伝子に不満を抱いているのに、自分の遺伝子に変化が起こるのを心配するのはおかしくないか?遺伝子が変化して容姿や運動能力や知的能力が劇的に改善する可能性だってあるのだから、遺伝子の改変にかけてもよさそうなものだが」
「それに、コロナウイルスこそ細胞に入り込むRNAだ。そっちの方が怖くないか?」
「回復後も、後遺症で意欲低下、集中力低下、嗅覚や味覚の障害、抜け毛、血管系の障害が出るらしい。こういう後遺症の方が副反応より怖くないか?」
などなど・・・
「あんなもん体には入れん」という人に限って、タバコ吸ってたり、アルコール結構飲んでたり・・・
ワクチンを打つかどうかで悩んで、精神的に調子を崩している人も結構いますし、ワクチン後に出た副反応を過剰に心配して、不安が嵩じて動悸や呼吸困難になったり・・・
そんな方は是非、これを読んで、少し笑ってみるのもよいかもしれません。