元気スイッチ

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院長日記

2011.07.15

手足口病

手足口病が流行しているようですね。

手足口病はその名のとおり手、足、口の粘膜に水ぼうそうのような発疹が現れる乳幼児の病気で、原因はエンテロウイルスというウイルスの感染症です。

私の手元にある厚生労働省が発行した『わかりやすい感染症Q&A』には「発症者の約3分の1に軽度の発熱・・・高熱が続くことはありません」と書いていますが、現在流行中のウイルスは通常と型が違うらしく、高熱がでるようです。

うちの1歳の娘もかかっていましたが、40度の熱が出ていました。

乳幼児の病気と書きましたが、最近は子供さんからうつった親御さんがチラホラ来院されます。高熱でしんどかったり、手のひらにできた発疹がしびれて痛いと言われて来院されました。他の開業医の先生にお聞きしても大人の手足口病が受診すると言われていました。

ここまで書くと、「うつらないためにはどうしたらよいの?」と心配される方がおられると思いますが、この病気は回復後の2~4週間にわたって便からウイルスの排出があるようです。乳幼児の病気ですから、ウンチが出てのオムツ交換がどうしてもありますので、なかなか難しいですよね。基本は手洗いで、こまめにやるしかないようです。また、そのような状況ですから、出席停止等の処置もとりにくいようです。 

ちなみに治療は対症療法となります。つまり症状に応じた治療が中心で(熱に対しては解熱剤、痛みには鎮痛剤など)、ウイルスに直接効くお薬はないということです。

山口県小児科医会のホームページ:http://www.yamaguchi.med.or.jp/users/yamape/index.html