元気スイッチ

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院長日記

2011.07.29

熱中症

夏バテ、熱中症症状の方が増えています。

「夏バテ」とは、Wikipediaによると、「の暑さによる自律神経系の乱れに起因して現れる様々な症状」で、

原因は、「人間の体は、高温・多湿な状態では体温を一定に保とうとしてエネルギーを消費し、かなりの負担がかかる。通常は負担に耐えることができるが、特に負担が強い場合や、長引いたりすると体に溜まった熱を外に出すことが出来なくなる。この状態が続いて様々な症状が現れるのが夏バテである。原因として挙げられるものに自律神経のバランスの乱れがある。(途中略)ストレスや冷房による冷え、睡眠不足なども原因となる。「夏バテ」という名称から夏のみの病気であると思われがちだが、気候の変化が激しい梅雨や初夏にも起こりやすい。」

主な症状は、「全身の倦怠感・思考力低下・食欲不振・下痢便秘など。時に頭痛発熱めまいを伴うこともある。」

とあります。まさに、自分も最近はそんな感じ。つねに倦怠感があり、ビタミン剤などの栄養剤を飲むとちょっと元気になるという状態です。

患者さんでは、とくに高齢の方、やせておられる方、COPDなどのるいそうを伴いやすい病気の方、抑うつ傾向の方が多いように思います。そのような方が毎日、点滴を希望して来院されます。

内心、「効果あるのかな?」なんて思いますが、涼しくなってくると嘘のように減ります。

熱中症対策としては、食塩(ナトリウム)をとること、スポーツ飲料を中心にしっかり水分補給をすることが浸透してきました。

09年に厚労省が発表した「職場における熱中症予防対策」によると、望ましい飲み物は100mlあたりナトリウムを40~80mg(食塩量で100~200mg)含むスポーツドリンクもしくは経口補水液とされています。経口補水液は一般に子供や高齢者の脱水の改善を目的としているので、ナトリウム濃度は普通のスポーツドリンクより高く、普段飲むと塩辛くて美味しくありません。私もテニスで熱中症気味になったときに飲んだときは大変美味しく、しみとおるようでした。発汗の程度に応じて美味しいと感じるものを選ぶことも大切なようです。

ちなみに、みなさんがよく飲んでおられるスポーツドリンクの100mlあたりのナトリウム含有量ですが、「ポカリスエット(大塚製薬)」は49mg、「キリンラブスポーツ(キリンビバレッジ)」は44mg、「アクエリアス(日本コカ・コーラ)」は34mg。経口補水液では「オーエスワン(OS-1)(大塚製薬)」がありますが、このナトリウム含有量は115mgとなっています。

よくお茶を飲む方がおられますが、お茶では塩分が補えないばかりか、利尿効果もあって脱水補正には向きませんので注意が必要です。