2016.07.22
今晩『“自分らしく”を最後まで~在宅医療の現場から~』が放送されます
今夜、NHK総合(山口県内向け)で、
『“自分らしく”を最後まで ~在宅医療の現場から~』が放送されます。
NHK山口放送局ディレクター加賀さんの力作です!
「自宅で最期を迎えるとはどういうことか?」を考える内容を目指し、制作されたそうです。
私も取材を受け、現状や思いを述べさせて頂きましたし、山口のエンドオブライフケアを考える会議でちょこっとだけテレビに映ったかもしれません^^;
私も近年、自宅での「看取り」をさせて頂くケースが増えてきました。
色々経験させて頂く中で、色々わかってきたこともありますし、感じることも増えてきました。
自宅、施設、病院・・・どれがいいとか悪いとか、そういう話ではないように思います。
ただ、自宅で最期まで過ごせる人は幸せかな?と思います。
それは、色んな条件が揃わないと難しいから。
まずは、ご家族がお世話をして下さって、自宅で過ごすことを助けて下さる。これが何より大きい!ご家族が「ダメ!」「ムリ!」って言われたら、そもそも無理ですから。
それから、痛み、苦しみといったものがある程度緩和されていたり、軽いこと。
そもそもこれ自体で幸せですが、痛みや苦しみを医療者がある程度緩和してあげることも大切。これは我々医療者の腕の見せ所ってやつになりますが・・・
自宅は自由です。
だって自分の家なんですもの。
基本的に自分の好きなようにできる。皆さんの表情でわかる。たとえ病気で苦しくてもリラックスされている。入院中とは表情が全く違います。
神経難病でお顔の筋肉ぐらいしか動かなくなった方がおられます。
奥様の休息のため入院されることがありますが、そのときの表情は終始険しい^^;
家に帰られて、訪問診療に伺うと、めちゃくちゃ表情リラックス^^ 「顔(表情)、ぜんぜん違うじゃん」と言うと、ニヤッとされる^^
そりゃそうですよね・・・
ともかくお時間があれば是非ご覧ください。
そして、今後、人生の最期(最終章)の過ごし方、迎え方を皆さんと一緒に考えていくきっかけになればいいなと思っています。
これからは、我々が実際経験して感じてきたこと、ご家族が実際に経験し、感じられたこと、こういことを顔を突き合わし、話し合う場が必要ではないかと感じています。
それを実現しつつ、充実した「地域包括ケアシステム」が構築できればと思っています。
7/22(金)19:30~19:58