元気スイッチ

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院長日記

2022.08.11

県(国)が配布する抗原検査キット(無料)について

すでにご存じの方も多いかもしれませんが、県が抗原検査キットを配布しています(8月7日より)。
主旨は、「オミクロン株BA.5系統の影響による急速な感染拡大が進む中、地域の外来診療のひっ迫を避けるため、症状が軽く、検査のみを希望する方に対し、自己検査ができるよう、下記のとおり抗原検査キットを無料配布する体制を整備しましたので、お知らせします。」となります(山口県のHPより)。
ご承知のとおり現在、患者さんが大変多く、当院でも全ての方に対応ができない状況となっています。
問診、検査に時間をかなり要しますので、ネットで予約を頂く形で、予約時間にお越し頂き、対応しています。
そのため、調子が悪い、熱が出たと直接お越し頂いても、お断りせざるを得ない場合も増えています。
このような日本国内の状況を鑑み、国が決定し、各県で開始された取り組みが、抗原検査キットの無料配布です。

これはポケットティッシュのようにどこでも、誰でももらえるわけではないので注意が必要です。

まず、対象者は、
県内在住の20歳から50歳未満の方のうち、
熱が37.5℃未満や軽いのどの痛みなど、症状がごく軽い方で、かつ、糖尿病や高血圧などの基礎疾患がない方(妊婦は除く)
※上記以外の有症状の方や妊婦の方は、速やかに医療機関を受診してください。
つまり、無症状で、心配だから・・・とか、家族がコロナになったから・・・という人は対象になりません。
で、なぜ、20歳から50歳までか?というと、陽性になった場合、自分でネット上から登録等しないといけないからです(保健所や医療機関はしません)。
また、よく見たらわかるとおり、検査で陽性となり、症状があって、薬が欲しい場合のことは説明がありません。
医療現場と保健所の逼迫を解消することが主目的なのです。
薬が欲しい場合は、新型コロナウイルス感染症による自宅療養者支援のための 「健康フォローアップセンター」(図)に相談し、オンライン診療で処方箋を発行してもらい、近くの薬局から配送される・・・という流れのようです。

それから、検査キットをもらう方法は、
県のWebページから受付専用窓口にインターネットで申し込み
(URL:https://forms.office.com/r/uNPbQJRyZc)
最寄りの医療機関でもらう(※)

※この体制は8月になり急遽国→県から通達があり、ほとんど考える間もなく始まったものです。
発熱外来をやっている医療機関に配布・・・ということでしたが、どのように利用するか決めかねたり、戸惑っている医療機関も多く、対応はまちまちです。
徳山医師会では、休日夜間診療所には特に休日は受診・問い合わせ患者が殺到し、対応しきれないことが多いので、このキットを利用する予定です。
また、当院でもご来院頂いた方をお断りするケースが多くなっているので、その場合にはこれをお渡しし、ご自分で検査をして頂くことを考えており、配布用キットを準備しておこうと思っております。
いずれにせよ、診療所での検査を希望されなかったり、予約困難などで診療所での検査ができない場合には、最寄りの診療所にお電話でご確認下さい。

とってもややこしく、とっても面倒ですが、これも感染者が増えているからです。
早くこの第7波が鎮静化してくれることを祈ります。

※※黄色の字をクリックしたら図が開きます
図1:抗原検査キット利用時の配布資料
抗原キット利用時の配布資料

図2:抗原検査キットをネットで申し込む方法とその後の流れ(https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/press/168878.html)
抗原検査キットをネットで申し込む方法とその後の流れ

図3:健康フォローアップセンター(https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/press/168882.html)
健康フォローアップセンター