元気スイッチ

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院長日記

2012.10.11

リフォーム その2

設計士の上原さんとは何度か事務所で話をして、その後、「自宅へ来ませんか?」とのことで上原さんの自宅へ行くことになりました。上原さんの自宅は、当然と言えば当然ですが上原さんが設計されています。最初に見た家と似て、落ち着いてどっしりとして生活しやすそうでした。特に上原さんと奥様の趣向が反映され、その人らしさが出ていて、やっぱり設計士さんと建てた家は「自分サイズ」と言うんでしょうか心地よかったです。

上原さんの奥様はお料理が大変お上手で、料理教室なんかもされていました。そんなわけで、月に1回はお邪魔して奥様のお料理を頂く。そして家のことを話す。奥さんのお料理は本当に美味しく、満足しながらも、帰りに「今日も設計図出てこなかったねえ~」と。そんなことが何回か続いたかなあ~。ただ食べて、飲んで、語る。

ようやく設計図が出てきたときは本当にうれしかったです。初めての家、僕の夢が形となって表れたんですから。

その後もしばらく奥様のお料理を頂きながら打ち合わせを重ねました。

大きく家の形が変わったりと紆余曲折はありつつようやく基本的な形ができて、もうひとつの僕の夢「OMソーラーを入れる」のことになりました。

OMソーラー』をご存じの方も多いと思います。OMソーラーは奥村昭雄さんという建築家が考案したシステムです。屋根上の集熱パネルの下で温められた空気がダクトを通って床下に送られ、窓際の排気口からほんわり温かい空気が出て部屋をほのかに温める。床下を通る温かい空気で床下の蓄熱層が暖められほのかな床暖房もされる。夏はその熱をお湯に変換する。そんなシステムです。僕はエアコンの暖気が嫌いなので理想的な暖房システムでした。

で、具体的にOMの話になったのですが、実はOMソーラーはOMソーラー協会に加盟した設計士や工務店でないと施工できないことになってます(現在は知りません)。都会には加盟している設計士さんがいますが、山口県には加盟設計士さんはおらず、工務店関係も『安成工務店』と他2社(当時)のみ。でも安成工務店は自社で設計しますから、外部の設計士の設計でOMを入れることをしていませんでした。また、そもそもOMは屋根に乗せればいいわけではなく、太陽の動きを計算して家の向きや屋根の形から考えないといけないので、「設計図ができたのでOM乗っけて、施工もしてもらえませんか?」というようなオファーを受けれるわけがありませんでした。

代わりの方法はなく、屋根上発電システムが欲しいわけではありませんでした。

上原さんと色々話し合い、上原さんからは最初から安成工務店で設計してもらったらどうか?とまで言って頂きました。

そんなことがありましたが結局、上原さんと安成工務店の上役の方が大学の先輩後輩の関係だったことが幸いしてOMが導入できることになりました。

もともと高台で屋根の向きなんかも問題なかったので、家の形もそのままで済みました。

まあ、それからも借入銀行とトラブルがあって銀行を変更したりと色々あったのですが、何とか「設計士の設計で建てたOMソーラーの家」が建つことになりました。

その頃には長男もお腹の中にいて(切迫流産で彼は必死にママのお腹にしがみついていましたが(笑))、子供部屋の現実味も帯びてきました。 

まあ、そんなこんだで建てた夢のおうちですが、10年も建てば不便なところ、不具合も出てきました。子供も当初気配すらなかったのが、今やお陰様で3人に増えました。何より当時はお金がなかったし、銀行のミスで大幅に借入金が減額されたため、コストダウンのためにずいぶんと諦めたものがありました。

特に大きかったのが2階の床。1階は憧れの「無垢の床」にできましたが、2階はコストの関係で諦めてくれと言われ、「フローリング」になっていました。これは私、本当に嫌いでして。裸足ではペチャペチャするし、濡れてると滑るし、ホコリは浮くし・・・将来、「お金を貯めて絶対変えてやる」と思っていました。

とはいえ、開業もしましたので借金ばかり増えて、正直お金は貯まっていないのですが(恥)、長男がそろそろ子供部屋が必要になる時期と言うこともあり、なんとなくクリニックを設計して頂いた木村さん(木村ノリオアトリエ)に相談したのがリフォームの始まりです。

最初はゆっくりやるつもりで、妻も「まだせんでええ!子供部屋は中学までいらん!」と言ってたのですが、いざ話が始まると、「あれもやる」「これもやる」と言いだし、しまいには「早くやれ!」「まだか?」「年内にやれ!」となりまして・・・あっと言う間に話が進んでしまったわけです。

あああ~長かった。ようやくここからリフォームの話ですが、また今度・・・